「誰も住んでない家に、火災保険なんている?」
住んでないし、火も使わないし、毎年お金だけスーッと出ていく。解約したくなって当然です。
でも、先に結論だけ言わせてください。
空き家こそ、火災保険はいります。 しかも、人が住んでいる家より気をつけたい理由まである。
誰もいないほうが安全そうなのに、フタを開けると話は真逆なんです。
そしていちばん怖いのが、「住んでた頃の保険、そのままにしてあるし平気でしょ」というパターン。
これ、いざ火事になったときに保険が一円も下りない、なんて落ちが普通にあります。
今回は、空き家に火災保険がいる理由を、3つにしぼって整理します。
絶対に必要とまでは言いませんが、出てくお金がもったいないからとりあえず解約しよう、というのは、今回の記事を見てから判断してほしいかなと思います。
誰も住んでいない家ほど、もしものリスクは見えにくい
理由①:空き家は、むしろ火事のリスクが高い
「人が住んでないんだから、火事の心配もないでしょ」——その理屈、わかります。
火を使う人がいないんだから、たしかにそう。
でも現実は、きれいに裏切ってきます。
空き家は、人が住んでいる家より火災リスクが高い、とよく言われます。
誰もいないことが、逆に弱点になるんですね。理由はこのあたり。
- 放火されやすい。人気のない空き家は、放火犯にとって格好の的
- 発見が遅れる。火が出ても誰も気づかず、燃え広がってから「あれ、煙…?」
- 配線が傷んでいる。古い家は電気配線がくたびれて、漏電火災もあり得る
放火は、全国的にも出火原因の上位に居座る、なかなか無視できないリスクです。
で、空き家はその一等地。
誰もいない家は、悪い人から見れば「火をつけてもバレにくい場所」に映ってしまうわけです。物騒な話ですが、これが現実。
しかも発見が遅れるぶん、被害はどんどん大きくなります。
自分の家だけならまだしも、お隣まで巻き込んだら、話は一気に重たくなります。
理由②:倒壊やもらい火で、賠償をふっかけられることがある
2つめは、「自分の家が、周りに迷惑をかける側に回る」リスクです。
意外かもしれませんが、空き家は放っておくと、被害者ではなく加害者になることがあります。
守るはずの実家が、いつのまにかご近所に向けた時限装置に化けている、みたいな話です。
本人はただ立ってるだけのつもりでも、まわりからすればヒヤヒヤもの。
- 古びた建物が倒れて、隣の家や通行人に直撃
- 火事がお隣に燃え移る
日本には「失火責任法」という法律があって、もらい火(延焼)については、火元に重大な過失がなければ賠償しなくていい、というのが基本ルールです。
やさしい法律だな、と思いきや——ここが落とし穴。
管理をサボっていた場合は「重大な過失」とみなされ、しっかり責任を問われることがあるんです。
「誰でも入れる状態でほったらかし」「どう見ても倒れそうなのに何年も放置」——こういうケースだと、所有者の管理責任が問われかねません。
空き家の破損や倒壊で他人に被害が出た場合、ケースによっては数百万・数千万という、目ん玉が飛び出る賠償になることもあります。
火災保険には、こうした賠償に備える特約(個人賠償責任など)を付けられるものもあります。
「自分の家だけの問題じゃ済まない」——これが、空き家のいちばん怖いところです。
→ 倒壊以外にもある「放置のヤバさ」は、空き家を放置するとどうなる?知っておきたい4つのリスクにまとめています。
住宅物件か一般物件か。空き家になったら一度見直しを
理由③:そのままだと「保険が下りない」という地獄
実は、これが一番見落とされがちで、一番こわい話です。
保険にちゃんと入っていたのに守ってもらえない、という、いちばんやるせないパターン。
火災保険って、建物の使われ方によって種類が分かれているんです。
- 住宅物件:人が住んでいる家向け(保険料は安め)
- 一般物件:人が住んでいない空き家・店舗など向け(保険料は高め)
転勤や入院でちょっとの間あけてる、くらいなら住宅物件のままでいけることも多いです。
でも、長いこと誰も住んでいない空き家は「一般物件」扱いになることが多い。
ここで地雷を踏むのが、**「住んでた頃の住宅物件の保険のまま、空き家になったことを保険会社に黙っている」**パターン。
この状態でいざ火事が起きると、「話が違いますね」と門前払い、保険金がまるっと出ない可能性があるんです。
毎年きっちり保険料を払ってきたのに、本番でシャッターを下ろされる——これ以上むなしい話、なかなかありません。
だから、空き家になったら、まず保険会社に「空き家になりました」と一報を入れる。 これだけは、ぜったいに忘れないでください。
そのうえで、空き家でも入れる保険に切り替える必要があるか、聞いておきましょう。
電話一本の手間をケチって数千万を失う、はあまりに割に合いません。
空き家の火災保険、いくらくらい?
で、いちばん気になる保険料の目安です。
| 区分 |
保険料の目安 |
| 住宅物件(通常の家) |
一般的な戸建ての保険料 |
| 一般物件(空き家扱い) |
通常住宅の1.5〜2倍くらい |
空き家用の火災保険は、年額で1〜6万円くらいが目安です。建物の評価額・地域・補償内容(地震保険を付けるかなど)で変わります。
(参考:各種保険会社の公開情報より。2026年5月時点。実際の保険料・加入可否は保険会社により異なります)
「1.5〜2倍か…高いな」と感じるかもしれません。
でも、火災や倒壊で何百万、何千万という賠償や修繕がドンと来るリスクを考えたら、年に数万円のお守りは、むしろ安いくらいです。
転ばぬ先の杖、しかも転んだら骨折じゃ済まないやつ、と思っておくと納得しやすいです。
福井の空き家、ここは特に気をつけて
福井は雪国です。越前市・鯖江市も、冬はしっかり雪が降り積もります。
そして空き家にとって、雪はかなりの強敵です。
- 雪の重みで屋根や雨樋がやられる
- 古びた建物が、雪の重みでつぶれる
こうした雪の被害も、火災保険でカバーされることがあります(補償内容しだいです)。
雪が当たり前に積もる福井の空き家こそ、保険でちゃんと備えておく意味は大きい、というわけですね。
ただし、ここがミソで、いくら保険に入っても、そもそも家を傷ませないように管理するのが、結局いちばんの備えです。
保険は「壊れたあと」に出てくる道具で、いわば最後の砦。
理想は、その砦の出番が一度も来ないこと。
定期的に見に行って早めに異変に気づければ、そもそも保険のお世話にならずに済みます。
保険のもう一歩先、「人が住む家」に戻すという手
ここまで保険の話をさんざんしておいてなんですが、いちばんラクな備えは、実は保険じゃありません。
その家に、また人が住んでいる状態に戻すことです。
人が住んでいれば、火の元には目が届くし、異変にもすぐ気づける。
一般物件あつかいで保険料が跳ね上がる、なんて悩みからも解放されます。
空き家であること自体が、いろんなリスクの大もとなんですよね。
だったら、空き家をやめてしまうのが、いちばんの近道、というわけです。
こしのやでは、越前市・鯖江市を中心に、**空き家の「活用」と「管理」**をやっています。
- 活用:家をこちらでお借りして、人が住む状態に戻します。管理はまるっとこちら持ち、そのうえでオーナーさんには毎月の賃料が入ります。空き家ならではの保険料や倒壊リスクの心配も、人が住むことでぐっと小さくなります。
- 管理:「まだ活用までは踏み切れない」という方には、定期的な見回りで家の状態をチェック。もしもの早期発見をお手伝いします。
「保険のことも、家の状態も、これからどうするかも、まとめて相談に乗ってほしい」——そんな段階でまったく大丈夫です。
家をどうしたいかは人それぞれなので、まずは現状を一緒に整理するところから。
気軽に声をかけてください。
※具体的な保険の加入・切り替えは、保険会社や代理店への相談が必要です。こしのやは保険の販売はしていませんが、家の活用・管理の面からサポートします。
空き家のこと、ひとりで悩まなくて大丈夫です
越前市・鯖江市の空き家なら、まずはこしのやに気軽にご相談ください。
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