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空き家の管理

空き家の台風対策。前日までの備えと通過後の確認リスト

この記事でわかること

  • 空き家が台風の被害を受けやすい理由がわかる
  • 台風の前日までにやることと、通過後の確認リストがわかる
  • 隣家に被害が出たときの責任について、考え方がわかる

台風のニュースが流れるたび、「実家、大丈夫かな」と一瞬よぎる。
でも結局、何もしないまま台風は過ぎていく——そんな繰り返しになっていませんか。

先にはっきり言っておくと、空き家は、人が住んでいる家より台風に弱いです。

理由はシンプルで、気づく人がいないから。
屋根が少しめくれても、雨戸が外れかけても、庭木が傾いても、誰も見ていなければ気づけません。
気づいたときには、被害が何倍にも広がっている——空き家の台風被害は、そういうパターンが多いです。

結論からいうと、やることは「前日までの備え」と「通過後の確認」の2段階。
今回はこの2つを、具体的なリストにしてまとめました。

曇り空の下の日本家屋の屋根
台風のあと、まず見るべきは屋根まわりです

なぜ空き家は台風に弱いのか

普段住んでいる家なら、台風の前に雨戸を閉めて、庭のものを片付けて、当日は様子を見ながら過ごします。
台風が過ぎれば、すぐに被害を確認できます。

空き家では、この当たり前ができません。

  • 雨戸が閉まっているか分からない
  • 庭に飛ばされそうなものが放置されている
  • 台風後、しばらく誰も見に行かない

結果、「小さな被害で済んだはずが、放置している間に雨水が入り込んで広がった」ということが起こります。
台風そのものより、そのあとの「気づかれない時間」のほうが、実は厄介だったりします。

さらに空き家の場合、停電や断水があっても誰も困りません。
一見メリットのようですが、裏を返せば「ライフラインの異常に、誰も気づかない」ということでもあります。
水道管が破裂していたのに何日も気づかなかった——そんなケースも実際にあります。

前日までにやること

台風が来るとわかったら、できれば前日までに済ませておきたいことです。
遠方で行けない場合は、後半で紹介する方法も参考にしてください。

  • 飛ばされそうなものを片付ける:植木鉢、物干し竿、庭に置いてある道具など。強風で飛べば、それ自体が凶器になります
  • 雨戸・シャッターを閉める:窓が割れると、そこから雨水が一気に入り込みます
  • 排水路・雨どいのゴミを取り除く:詰まっていると、雨水があふれて建物への浸水につながります
  • 庭木の様子を見る:明らかに傾いている木、枯れて弱っている木は、強風で倒れるリスクが高いです
  • 建物の現状を写真に残しておく:台風前の状態を撮っておくと、あとで被害箇所を比較しやすくなります

このあたりは、思い立ったらすぐできることばかりです。
「台風が近づいてから」ではなく、「台風シーズンに入ったら一度」やっておくと、慌てずに済みます。

とくに写真は、地味に見えて効きます。
「前はこうだった」という記録があれば、被害箇所の特定も、保険会社への説明もスムーズです。
スマホで数枚、外観をぐるっと撮っておくだけで十分です。

通過後の確認リスト

台風が過ぎたら、できるだけ早く確認したいことです。
安全に確認できる状態になってから行ってください。

  • 屋根・外壁の状態:瓦がずれていないか、外壁に傷や剥がれがないか
  • 雨漏りの有無:天井にシミができていないか、床が湿っていないか
  • 飛散物:屋根材や庭のものが飛んでいないか、逆によそから何か飛んできていないか
  • 隣家への被害:自分の家のものが隣に飛んでいないか、逆に被害を受けていないか

このうち、いちばん見落としがちなのが「隣家への被害」です。
自分の家の中しか見ないと、気づかないまま時間が過ぎてしまいます。

確認するときは、前日に撮った写真と見比べながら、被害箇所をひとつずつ写真に残していきます。
被害が見つかったら、慌てて修理を頼む前に、まず火災保険に入っているかどうかを確認してください。
契約内容によっては、台風による損害が補償の対象になっていることがあります。

修理業者に連絡する前に保険会社へ連絡しておくと、あとから「先に直してしまったので確認できない」というトラブルを避けられます。

もし隣家に被害を出してしまったら

正直、ここが一番気になるところだと思うので、先にお伝えしておきます。

建物の管理が不十分で、それが原因で隣家に被害を与えた場合、法律上、所有者が損害賠償の責任を問われることがあります。
これは民法717条の「土地工作物責任」と呼ばれる考え方で、建物の設置・保存に問題があって他人に損害を与えたときの責任について定めたものです(参考:各種法律事務所の解説より。2026年時点)。

ポイントは、「台風という自然災害のせいだから仕方ない」では済まされない場合があるということ。
屋根が傷んでいるのを放置していた、庭木の管理を怠っていた——こうした「管理不十分」が背景にあると、責任を問われる可能性が高くなります。

一方で、通常の管理をきちんとしていたにもかかわらず、それでも防ぎようがなかった被害については、判断が分かれるところです。
「管理不十分だったかどうか」は、最終的にはケースバイケースで判断されます。
どこまでやっていれば十分といえるかは一律に決まっているわけではないので、不安な場合は専門家に相談することをおすすめします。

逆にいえば、日頃からきちんと管理していれば、この責任は大きく減らせます。
定期的な点検・修繕の記録を残しておくことも、いざというときの備えになります。
「いつ・何を確認したか」をスマホのメモや写真で残しておくだけでも、後々の証拠になります。

それと、日頃からご近所に「空き家にしています、何かあれば連絡ください」と伝えておくと、台風後の異変をいち早く教えてもらえます。
→ ご近所との付き合い方は、空き家の苦情・近所トラブル対策。こじれる前にできることにまとめています。

保険で備える方法については、空き家に火災保険は必要?入らないと損する3つの理由で詳しく解説しています。
契約内容によって、台風被害や賠償責任がどこまでカバーされるかは変わるので、一度確認しておくことをおすすめします。

福井の空き家、台風シーズン特有の注意点

雪止め金具のついた瓦屋根
雪国仕様の屋根も、台風前には一度点検しておきたいところです

福井県内、とくに越前市・鯖江市のような雪の多いエリアでは、屋根や外壁が積雪に耐えられる分、比較的頑丈に作られている家が多いといわれています。
ただし、その分だけ注意しておきたい設備もあります。

  • 融雪装置の配管:屋根や道路の融雪用に配管が通っている家では、強風で配管が損傷していないか確認しておきます
  • 雪止め金具のゆるみ:雪止めは強風の影響を受けやすい部分でもあるので、目視できる範囲で緩みがないか見ておくと安心です
  • 積雪対応の重い瓦:しっかりした瓦は雪には強い一方、経年劣化でずれると重量があるぶん落下時の被害が大きくなりがちです

雪国仕様の家だから台風にも絶対安心、というわけではありません。
「雪には強いはずだから」と油断せず、通常の点検はきちんと行うようにしてください。

遠方で、すぐには行けない場合

ここまで読んで、「言ってることは分かるけど、台風のたびに帰るのは無理」と思った方も多いはずです。
無理もない話です。
台風は予報から通過まで数日というスピード感なので、遠方からだと物理的に間に合わないことも珍しくありません。

そんなときのために、こしのやの管理サービスでは、台風発生時の緊急外観確認をプランに含めています。
状況が落ち着いて安全に確認できるようになってから、こちらが現地を見て、写真付きで報告します。
くわしくは、越前市・鯖江市の空き家管理サービス、料金と作業内容にまとめています。

放置していたリスクがどこまで積み重なるかは、空き家を放置するとどうなる?増税・傷み・苦情など4つのリスクでも触れています。台風はその中でも、一度に被害が大きくなりやすいタイミングです。

まずは今のうちにできることから

台風対策、天気予報を見てから慌てて動くより、シーズンに入る前に一度準備しておくほうがずっと楽です。

こしのやでは、越前市・鯖江市を中心に、空き家の活用・管理のご相談を受け付けています。

  • 活用:家をまるごとお借りして、活用開始まで整えます
  • 管理:台風時の緊急確認を含めた、定期巡回・管理代行をします

「台風のたびに気になっているけど、何もできていない」という方も、気軽に声をかけてください。

「うちの空き家の場合はどうなんだろう?」と思ったら

こしのやは福井県の越前市・鯖江市を中心に、空き家の活用・管理のご相談を受け付けています。「まだ何も決めていない」段階でも大丈夫です。

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