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空き家の管理

夏の空き家は湿気・カビ・虫との戦い。梅雨明けにやる5つのこと

この記事でわかること

  • 夏の空き家で湿気・カビ・虫が増える理由がわかる
  • 梅雨明けに具体的にやるべき5つのことがわかる
  • 福井の夏に合わせた注意点がわかる

「梅雨、明けたなあ」——そう思ったとき、頭の片隅にちらっと実家がよぎった方。

そのカン、当たってます。
梅雨明けから夏にかけては、空き家にとって一年でいちばん過酷な季節です。

結論からいうと、この時期にやっておきたいことは大きく5つ。
換気・通水・カビ点検・湿気溜まりの撤去・虫の発生源つぶし、です。

今回は、この5つをどうやるか、ひとつずつ説明していきます。

夏の日差しが差し込む和室の窓
閉め切った家は、外より先に中から傷んでいきます

なぜ夏の空き家は危険なのか

まず、なんで夏がそんなに大変なのか。理由はシンプルです。

湿度が高くて、気温も高い。
カビにとって、これ以上ない好条件がそろうからです。

梅雨〜夏の時期は、冬に比べてカビの繁殖スピードが5〜6倍にもなるといわれています(参考:各種空き家管理会社の解説より。2026年時点)。
湿度65%・室温20〜25度を超えると、カビはもう本気を出します。

しかも空き家は、人が住んでいる家よりこの条件がそろいやすい。
換気する人がいない、エアコンも動かない、風も通らない。
カビからすれば、至れり尽くせりの優良物件です。

放っておくとどうなるか。
最初は見た目やにおいの問題だけかもしれません。
でもカビは、柱や壁の内側にまで根を張って、建物そのものを傷めていきます。
「気づいたときには柱が黒ずんでいた」——そんな話も、空き家まわりではよく聞きます。

つまり、夏の対策をサボることは、そのまま家の寿命を縮めること。
逆にいえば、この時期さえ乗り切れば、家はかなり長持ちします。

①全部の窓を開けて換気する

まず基本のキ、換気です。

風通しの悪い部屋、押し入れ、クローゼット。
こういう場所ほど湿気がこもって、カビの温床になります。

やり方はシンプルです。

  • 対角線上の窓を2ヶ所以上開けて、空気の通り道を作る
  • 押し入れ・クローゼットの扉も開けて、中の空気を入れ替える
  • 目安は週1回・30分以上(参考:各種空き家管理会社の解説より。2026年時点。天候や建物の状態で変わります)

ポイントは「1ヶ所だけ開ける」のではなく、対角線上の2ヶ所を開けること。
片方だけ開けても、空気はほとんど動きません。
玄関と反対側の窓、というように、家の中を風がすっと通り抜けるルートを意識してみてください。

ちなみに雨の日は逆に、窓を閉めて除湿を優先する考え方もあります。
「雨でも無理に開けなきゃ」と思わなくて大丈夫。
晴れて湿度が下がったタイミングを狙うほうが、よっぽど効果的です。

「毎週は無理」という方も多いと思います。
実際、遠方から毎週通うのは現実的じゃないですよね。
そのあたりは、後半で別の選択肢もお伝えします。

②水道の通水をする

次に、地味だけど大事な通水です。

排水口の下には「排水トラップ」という、水を溜めて臭いや虫の侵入を防ぐ仕組みがあります。
このトラップの水(封水)が蒸発してなくなると、下水の臭いがそのまま部屋に上がってきます。

夏は蒸発が早いので、余計に注意が必要です。

やることは簡単。
キッチン・洗面所・浴室・トイレ、それぞれの蛇口から水を流すだけ。
1ヶ所につき、数十秒から1分も流せば十分です。

水道・電気を残すかどうかの判断は、空き家の水道・電気は止める?残す?判断の目安で詳しく整理しています。

③カビが出やすい場所を点検する

カビが出やすい場所は、だいたい決まっています。

  • キッチン・洗面所・浴室・トイレなどの水回り
  • 押し入れ・クローゼット・靴箱
  • 日当たりの悪い北側の部屋
  • 家具の裏側、窓のサッシまわり

このあたりを見て、黒い点々や白いふわふわしたものがないか確認します。

見つけたときの対処は、素材によって少し変わります。

  • タイルやフローリングなどの硬い素材:消毒用エタノールを吹きかけて、乾いた布で拭き取る。初期段階ならこれだけで済むことも多いです
  • 壁紙や布製品:エタノールで色落ちすることがあるので、目立たない場所で試してから使う
  • 畳や木材の奥まで根を張ったカビ:表面を拭いても再発しやすく、素人対応の限界を超えています

「拭いても拭いても、しばらくするとまた出てくる」——そんな状態になっていたら、それはもう見た目の問題じゃありません。
天井裏や床下など、目に見えない場所まで湿気が回っているサインのことがあります。
そこまでいったら無理をせず、専門業者への相談も検討してください。

④湿気を溜め込む「モノ」を減らす

見落としがちですが、家の中の「モノ」も湿気の原因になります。

古い新聞紙、段ボール、湿った衣類、使っていない布団。
こういうものは水分を吸って、そのままカビの栄養源になります。

すぐ全部片付けるのは大変なので、まずは水回りに近い場所から。
湿気を吸いやすいものだけでも移動させると効果があります。

家財の片付け全体については、実家の片付け、仏壇や家財はどうする?福井の費用目安にまとめています。

⑤虫の発生源をつぶす

湿気とカビの次に気になるのが、虫です。

シロアリ、ゴキブリ、ダニなどは、湿気と汚れがあるところに寄ってきます。
逆にいえば、①〜④をやっておけば、虫の発生もかなり抑えられます。

追加でやるとしたら、こんなところです。

  • 排水口・換気口に虫除けのフィルターやネットを付ける
  • 庭の草を短く保つ(虫の隠れ場所を減らす)
  • 床下点検口があれば、シロアリの被害がないか年1回は目視確認する

庭の草刈りについては、空き家の草刈り費用、福井ではいくら?頻度の目安もで費用目安をまとめています。

福井の夏、雪国だからこその注意点

夏場の日本家屋の外壁と取り外された雪囲い
雪囲いの外し忘れ、夏を迎える前に確認しておきたいポイントです

福井は「雪国」のイメージが強いですが、夏の湿度もなかなかのものです。
越前市・鯖江市あたりは盆地特有の蒸し暑さがあるうえ、古い木造住宅は気密性が低く、湿気が入り込みやすい造りになっていることが多いです。

さらに、雪国ならではの落とし穴もあります。

  • 雪囲い・雨戸を外し忘れている:冬に取り付けた雪囲いをそのままにしていると、窓が開けられず換気そのものができません。夏を迎える前に外しておく必要があります
  • 融雪設備が水漏れしている:屋根や道路の融雪用に配管を通している家では、使っていない時期に水漏れが起きていないか確認しておくと安心です
  • 床下・基礎まわりに雪解け水の湿気が残っている:雪国特有の造りとして、床下や基礎まわりに湿気がこもりやすい家もあります

「冬の対策はしてたけど、夏は何もしてなかった」という方は、この機会に一度、雪囲いの取り外し状況と床下・基礎まわりも含めてチェックしてみてください。

毎週は通えない、という方へ

ここまで読んで、「言ってることは分かるけど、毎週は無理だな」と思った方。
その感想、まったく正常です。

県外に住んでいたり、仕事が忙しかったりすれば、月1回の帰省すら難しいという方も多いはずです。
それに、たまに帰省できたとしても、換気して掃除して庭を見て——とやることが多すぎて、1日で全部は終わりません。

そんなときは、定期的に見回ってくれる管理サービスという選択肢もあります。
こしのやの管理サービスでは、換気・通水・簡易清掃・写真付き報告まで含めたプランを、月5,500円〜でご用意しています。
台風のあとの緊急確認も含まれているので、夏から秋にかけての心配ごとをまとめてお任せいただけます。

「自分でやる」か「任せる」かは、どちらが正解というものでもありません。
まめに通える距離なら自分でやったほうが安く済みますし、遠方なら任せたほうが結果的に家を長持ちさせられます。
くわしくは、越前市・鯖江市の空き家管理サービス、料金と作業内容にまとめています。

まずは今日、窓を開けるところから

夏の空き家対策、5つとも一度にやろうとすると気が重くなりますよね。

でも、今日この瞬間に窓を1つ開けるだけでも、状況は変わります。
まずはそこから始めてみてください。

こしのやでは、越前市・鯖江市を中心に、空き家の活用・管理のご相談を受け付けています。

  • 活用:家をまるごとお借りして、活用開始まで整えます
  • 管理:遠方や忙しい方に代わって、換気・通水などの定期巡回をします

「夏の間だけでも見に行ってほしい」という段階でも大丈夫です。まずは気軽に声をかけてください。

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