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空き家の管理

空き家の水道・電気は止める?残す?判断の目安

この記事でわかること

  • 空き家の水道・電気・ガスを止めるか残すかの判断の目安がわかる
  • 基本は「電気・水道は残す、ガスは解約」という考え方がわかる
  • 年間の光熱費の目安と、雪国・福井ならではの凍結対策がわかる

「誰も住んでないのに、毎月の基本料金、もったいないな…」

空き家の水道や電気の請求を見て、そう思ったことはありませんか。
使ってもいないのに、基本料金だけはきっちり毎月引き落とされていく。
なんなら、いちばんマメに通ってくるのが検針票という空き家もあります。
「いっそ全部止めてしまおう」と考えるのは、ごく自然な流れです。

でも、ちょっと待ってください。
水道や電気は、止めたら止めたで困ることがあるんです。
基本料金をケチったばっかりに、家のほうが傷んでいく、なんてオチも。

今回は、空き家の水道・電気・ガスを「止めるか・残すか」、その判断の目安を整理します。
「浮かせたつもりが、結局あとで高くついた」——その手のがっかりを避けるために、ぜひ読んでみてください。

空き家の水道メーターと電気メーター
止めるか残すか。ライフラインごとに考え方が違います

まず結論:「電気・水道は残す、ガスは解約」が基本

迷ったときの基本方針から、先にお伝えします。

一般的には、電気と水道は残しておき、ガスは解約する——これが、空き家管理のベースになる考え方です。(参考:各種空き家管理・不動産会社の解説より。2026年時点)

理由はシンプルで、水道・電気は「管理に使う」けれど、ガスはほとんど使わないから。
空き家でも、掃除をしたり、換気で電気を回したり、水を流したりはします。
でもガスは、誰も住んでいない家では、ほぼずっと出番待ちのベンチ要員。
料金だけ払って何もしない、いちばんもったいない存在になりがちです。

では、ライフラインを一つずつ見ていきます。

水道:止めると、意外な落とし穴がある

水道は、止めれば基本料金(地域によりますが、月千円〜数千円ほど)が浮きます。
「使ってないんだから、いちばん止めたいのは水道」と思いますよね。
でも、これがなかなかの曲者で、止めるといくつか厄介ごとがついてきます。

  • 掃除がしにくくなる。水が出ないと、拭き掃除もトイレも、急に不便になる
  • 排水溝から悪臭・虫が上がってくる。水を流さないと、下水のフタ役の水(封水)が干上がり、臭いと虫の入口になる
  • 水道管が傷むことがある。長く使わないと、サビや劣化がじわじわ進む

なかでも見落とされがちなのが、**排水溝の「封水切れ」**です。
排水溝には、いつも少し水がたまっていて、これが下水の臭いや虫を黙ってブロックしてくれています。
いわば、無口で働き者の門番。
水を流さないとこの門番が干上がって持ち場を離れ、下水の臭いが家じゅうに充満したり、虫がのこのこ上がってきたりするわけです。

なので、空き家でも定期的に通って水を流せるなら、水道は残しておくのがおすすめ。
まったく通えないなら止める手もありますが、その場合は臭い・虫の対策を別で考える必要があります。

電気:残しておくと、管理がぐっとラクになる

電気も、止めれば基本料金(契約アンペアによりますが、月千円〜二千円ほど)が浮きます。
でも、こちらは残しておくメリットがなかなか大きい。

  • 照明が使える。日が暮れてからでも、室内の確認や作業ができる
  • 掃除機など電化製品が使える。片付けや掃除が一気にはかどる
  • 換気扇や除湿機が使える。湿気・カビ対策の心強い味方になる

空き家の大敵は、なんといっても「湿気」です。
誰もいない家は、放っておくとカビの楽園に育ちます。
電気さえ生きていれば、換気扇を回したり除湿機を置いたりで、その楽園化をしっかり食い止められる。
管理のラクさを考えると、電気は残しておくのが無難です。

ただし、つけっぱなしは禁物。
節約のコツは、使わないときはブレーカーを落としておくことです。
古い空き家は、傷んだ配線から漏電して火事になるリスクもあるので、ブレーカーを落とすのは防火の面でも理にかなっています。
節約と火の用心、一粒で二度おいしい一手。
契約アンペアを下げれば、基本料金もさらに安くなります。

空き家の分電盤(ブレーカー)
使わないときはブレーカーを落とす。節約にも防火にもなります

ガス:使わないなら、解約でOK

ガスは、空き家ではほぼ使いません。
お風呂も料理もしないなら、基本料金(月千円〜二千円ほど)を払い続ける意味は、正直ほとんどない
ここは思いきって解約してOKです。
一度も火をつけないのに毎月お金だけ取られる、いちばん報われない契約ですからね。

掃除や作業でお湯がどうしても要るときは、電気ポットやカセットコンロでじゅうぶん足ります。
ガスは、いざ人が住む・活用するとなったら、そのときまた契約すればいい——そう割り切るのが現実的です。

年間でいくら違う?

止めるか残すかで、年間のコストはどのくらい変わるのか。ざっくりの目安です。

ライフライン 基本料金の目安(年) 空き家での扱い
電気 1.2〜2.4万円くらい 残す(ブレーカーは落とす)
水道 2万円台くらい 通えるなら残す
ガス 1〜2万円くらい 解約でOK

(参考:各種空き家管理・不動産会社の解説より。2026年時点。地域・契約内容で変わります)

全部止めれば、年に数万円は浮きます。
数万円、決して小さくはない。
でも、水道・電気を止めたせいで掃除も管理もできなくなり、家がじわじわ傷んでしまっては、元も子もありません
数万円ケチって数十万の修繕、では割に合わなさすぎます。
浮く基本料金と、管理のしやすさ。
この二つを天秤にかけて決めるのが、いちばん損のない選び方です。

福井の空き家、冬は特に注意

福井は雪国です。越前市・鯖江市の冬は、しっかり冷え込みます。

ここで気をつけたいのが、水道管の凍結です。
冬場に水道を止めて放置すると、配管に残った水が凍ってふくらみ、水道管が破裂することがあります。
凍ると水が膨張する、というあの理科の知識が、空き家でまさかの牙をむくわけです。
春になって何気なく水を出したら、配管が破れて床が水浸し——なんて、笑えないオチも。

水道を残す場合も止める場合も、冬は「水抜き」などの凍結対策が必要になることがあります。雪国の空き家ならではの注意点として、頭の片すみに入れておいてください。

「止める・残す」で悩むより、「人が住む家」に戻すという手も

水道・電気をどうするかは、結局のところ**「どのくらい空き家に通えるか」**で決まります。
まめに通えるなら残して活用、まったく通えないなら止めて別の対策、というように。

でも、ここまで読んでお気づきかもしれません。
この「止めるか残すか」の悩み、もとをたどればその家が空き家であることそのものから来ています。
人が住んでいれば、水も電気もガスも普通に使われて、封水切れも湿気も凍結も、暮らしのなかで勝手にケアされる。
ライフラインの綱引きから、まるごと解放されるんです。

こしのやでは、越前市・鯖江市を中心に、**空き家の「活用」と「管理」**をやっています。

  • 活用:家をこちらでお借りして、人が住む状態に戻します。水道も電気も日常的に使われ、管理はまるっとこちら持ち。そのうえでオーナーさんには毎月の賃料が入ります。基本料金とにらめっこする日々から、すっぱり卒業できます。
  • 管理:「活用までは、まだ踏み切れない」という方には、定期的な見回りで家の状態をチェック。通水や換気もお手伝いし、「遠方で通えないけど傷ませたくない」という方の、代わりの目になります。

→ 見回りで実際なにをするの?というところは、越前市・鯖江市の空き家管理、何をしてくれるの?にまとめています。

「水道・電気をどうすればいいかも分からないし、この先どうするかも決めきれない」——そんな段階でまったく大丈夫です。
まずは現状を一緒に整理するところから、気軽に声をかけてください。

空き家のこと、ひとりで悩まなくて大丈夫です

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