「家のことで頭がいっぱいで、庭木はすっかりノーマークだった…」
空き家の管理というと、どうしても建物のほうに目がいきます。屋根は、壁は、雨漏りは——と。
でも、その陰でこっそり問題児に育っているのが庭木です。
地味なのに、ご近所トラブルへの直行便、というやっかいなやつ。
人が住んでいれば、伸びすぎた枝はその都度パチンと切ります。でも空き家になると、誰も手を入れないまま、木はやりたい放題。
気づいたら、お隣の敷地までびっしり進出——なんてことが、普通に起きます。植物の成長スピード、赤ちゃん並みにすくすく育ちます。
今回は、空き家の庭木を放置するとどうなるのか、そして2023年に変わった「越境した枝」のルールもふくめて、対策を整理します。
誰も切らないと、庭木は驚くほど早く伸びる
庭木を放置すると、こんなトラブルが起きる
「木が伸びるくらい、別にいいでしょ」——そう油断していると、あとでけっこう痛い目を見ます。
空き家の庭木放置は、次のようなトラブルの引き金になります。
- 枝が隣の敷地に越境する。お隣の庭や駐車場、道路にまで遠征していく
- 落ち葉が近所に飛ぶ。雨樋を詰まらせたり、掃除の手間を押しつけたり
- 害虫・毛虫のすみかになる。放置された木は、虫にとって最高の物件
- 見通しが悪くて、防犯上も不安。うっそうとした庭は、悪い人にとっても隠れやすい
なかでも多いのが、枝の越境です。
お隣からすれば、自分の敷地に他人の木がズカズカ入ってくるのは、気持ちのいいものではありません。
秋になって落ち葉がドサッと降ってくれば、なおさらです。
最初は「まあ、お互いさまだし」と我慢してくれていたお隣も、何年も続けば、不満はじわじわ積もります。
そして本人は遠くにいて、まったく気づかない。
久しぶりに帰ったらご近所の視線が妙に冷たい——空き家では、わりとある話です。
2023年の民法改正で「越境した枝」の扱いが変わった
ここで、空き家オーナーがぜひ知っておきたい法改正の話です。地味に見えて、これがけっこう効いてきます。
以前は、お隣の木の枝が自分の敷地にはみ出してきても、勝手に切ることはできず、木の持ち主に「切ってください」とお願いするしかない、というのが基本ルールでした。
自分の敷地なのに、はみ出してきた枝には手を出せない。
なんとも、もどかしい話です。
ところが、2023年(令和5年)4月1日の民法改正で、一定の条件を満たせば、越境された側が自分で枝を切れるようになりました。(法務省)
具体的には、次のようなケースです。
- 木の所有者に「切ってください」と伝えたのに、相当の期間(おおむね2週間程度が目安)が過ぎても切らないとき
- 木の所有者が誰か分からない、または所在が分からないとき
- 急いで対応しないといけない急迫の事情があるとき
これは、空き家オーナーにとってはまったく他人事じゃない話です。
自分の空き家の庭木を放置していると、お隣に「切りますからね」とひと言通知されたうえで、勝手に切られてしまう可能性がある、ということ。
しかも、その切った費用までこちらに請求されることがあります。
「自分の木なんだから、誰にも文句は言わせない」と踏ん反り返っていたら、知らないうちに切られて、おまけに請求書まで届く。
そんな、踏んだり蹴ったりの展開になりかねません。
剪定・伐採、費用の目安は?
「じゃあ、ちゃんと手入れするとして、いくらかかるの?」——やっぱり気になりますよね。
庭木の手入れには、大きく分けて「剪定(形を整えて切る)」と「伐採(木そのものを切り倒す)」があります。費用の目安はこんな感じです。
| 作業 |
費用の目安 |
| 剪定(木1本) |
数千円〜1万円台(木の高さによる) |
| 伐採(木1本) |
1〜3万円くらい〜(太さ・高さによる) |
| 庭全体の手入れ |
数万円〜(庭の広さ・木の本数による) |
(参考:各種造園・植木業者の公開情報より。2026年時点。木の高さ・本数・処分費で大きく変わります)
ポイントは、木が大きくなるほど費用も跳ね上がること。
低い木なら数千円で済んだものが、放置してぐんぐん背が伸びると、高所作業や重機が必要になり、お値段も一緒にぐんぐん伸びます。
つまり、早めにこまめに手入れするほうが、結局は安上がりということ。
放置して立派な「ジャングル」を育てあげてからまとめて頼むのが、いちばん高くつくパターンです。
木は勝手に育つのに、切るのはタダじゃない。
なかなか世知辛い。
大きくなる前に手を入れれば、費用も手間も小さく済みます
福井の空き家、庭木で特に気をつけたいこと
福井は庭付きの広い戸建てが多い地域です。越前市・鯖江市でも、立派な庭のあるお宅は珍しくありません。
その立派な庭、住んでいるあいだは自慢のタネですが、空き家になった途端、手のかかる重荷へと早変わりします。
同じ庭なのに、人がいるかいないかで、こうも顔つきが変わる。
- 庭が広いぶん、木の本数も多く、手入れの費用もかさむ
- 雪国なので、雪の重みで枝が折れたり、垂れ下がったりする
- 県外に住んでいると、庭の異変に気づくのが、だいぶ遅れる
特に、遠方に住んでいて年に数回しか帰れない場合、庭木は「気づいたときには手遅れ」の常連です。
夏のあいだに好き放題伸びて、秋に帰ったら見覚えのない庭になっていた——なんてことも、普通に起こります。
だからこそ、定期的に庭の様子を見て、伸びすぎる前に手を打つのが肝心です。
→ 庭木とセットで気になる「草刈り」のほうは、空き家の草刈り費用、福井ではいくら?頻度の目安もにまとめています。
庭木の管理、どうするのがいい?
空き家の庭木とのつき合い方は、ざっくり3つです。
- 自分で(帰省のたびに)手入れする……近くに住んでいる、まめに帰れるなら
- 業者に剪定・伐採を頼む……手に負えない大きさ、本数が多いなら
- 管理サービスに見回りごと任せる……遠方で通えない、こまめに見てほしいなら
近くに住んでいて、軽い剪定くらいなら自分でやるのが一番安上がりです。
でも、遠方で通えない、木が育ちすぎて自分の手にはもう負えないという場合は、業者や管理サービスに頼むのが現実的です。
脚立にのぼってチェーンソーを振り回すのは、考えている以上に危ない作業ですしね。
こしのやでも、越前市・鯖江市を中心に空き家の管理をしていて、定期的な見回りのなかで庭木の状態もチェックしています。
「越境しそうな枝はないか」「害虫がわいていないか」——こうした異変を、大ごとになる前に見つけて手を打つお手伝いができます。
いっそ「人が住む庭」に戻すという手も
庭木のトラブルは、気づいたときにはだいたい手遅れ気味。
逆に言えば、早めに気づけば、ちょっとした手入れで済みます。
だからまず、状態を知ることがスタートです。
「実家の庭、しばらく見てないな…」と思ったら、一度ようすを確認するところからで大丈夫。
こしのやでは、建物だけでなく庭まわりも含めて、見回り・管理のお手伝いをしています。
ただ、もうひとつ言わせてください。
庭木が暴れるのは、結局その家が空き家だからです。
人が住んでいれば、伸びた枝はその都度切られるし、虫がわく前に気づける。
庭が荒れる根っこの原因は、「誰も住んでいないこと」なんですよね。
そこでこしのやでは、越前市・鯖江市を中心に、**空き家の「活用」と「管理」**をやっています。
- 活用:家をこちらでお借りして、人が住む状態に戻します。庭木の手入れもふくめて管理はまるっとこちら持ち、そのうえでオーナーさんには毎月の賃料が入ります。荒れ放題だった庭が、また人の手の入った庭に戻ります。
- 管理:「活用までは、まだ踏み切れない」という方には、定期的な見回りで建物も庭もチェック。越境しそうな枝や害虫を、早めに見つけて手を打ちます。
「庭木のことも、家のことも、これからどうするかも、まとめて相談したい」——そんな段階でまったく大丈夫です。
まずは現状を一緒に整理するところから、気軽に声をかけてください。
空き家のこと、ひとりで悩まなくて大丈夫です
越前市・鯖江市の空き家なら、まずはこしのやに気軽にご相談ください。
「話を聞いてみたいだけ」でもOKです。相談無料・しつこい営業はしません。
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