少し前に、僕が住んでるとこの散歩をしていたら、ご近所さんからこんな話を聞きました。
そのご近所さんの真裏に、持ち主の分からない空き家があるんですが、当然誰のものか分からないから、誰も手入れしないわけで。
カーポートの屋根もかなり傷んでて、割れもあり、見るからにヤバそうな状態だったんですね。
そして、ある台風の日。
その屋根が、ベリッと吹き飛びました。
しかも、飛んでいった先がお隣さんの敷地。
幸いケガ人もお隣の家の損害もなかったそうですが——一歩間違えば、洒落にならない事故です。
ここでゾッとするのが、飛んでいったのは自分の屋根なのに、当の持ち主はどこにもいないという点。
被害を受けるのも、後始末に追われるのも、いつだって「お隣」なんですよね。
空き家のトラブルって、自分の知らないところで、ご近所にこういう迷惑をかけている可能性がある、ということです。
「実家を空き家にしてるけど、うちは大丈夫かな…」と、ふと不安がよぎったあなた。その勘は、もしかしたら当たってるかもしれません。
今回は、空き家でよくあるご近所トラブルと、こじれる前にできることを整理します。
「うちはご近所と仲いいから平気」と思っている人ほど、ぜひ読んでみてください。
傷んだカーポートの屋根は、強風で吹き飛ぶことも。
空き家で多い、ご近所トラブルの種
まず、どんなことが苦情の火種になりやすいのか。代表的なものを挙げます。
- 草・雑草……敷地から雑草がはみ出す、種が飛ぶ、見た目が荒れほうだい
- 庭木の越境……枝が隣の敷地や道路にはみ出す、落ち葉が飛んでいく
- ゴミ・不法投棄……人目がないのをいいことに、よそからゴミを捨てられる
- 動物・害虫……猫や害獣のすみか、ハチの巣、虫の発生源になる
- 倒壊・落下の不安……瓦やブロック塀が崩れそうで怖い、という声
これ、ぜんぶに共通しているのが、**「人が住んでいれば、その都度かたづくこと」**だという点です。
住んでいる家なら、雑草は抜くし、枝は切るし、ゴミがあれば拾います。
ところが空き家だと、その当たり前が、ぜんぶピタッと止まる。
結果、ご近所の目には「放置されてる家」だけがくっきり浮かび上がってくるわけです。
最初はちょっとした不満でも、何年も積もれば「あの家、いいかげんなんとかならんの?」という、無視できない声に育ちます。
→ なかでも厄介な「庭木」のトラブルは、空き家の庭木、放置するとどうなる?トラブルの元と対策でくわしく書いています。
放っておくと、行政が動くこともある
ご近所トラブルがこじれてくると、次は行政の出番です。
ここまで来ると、話のレベルが一段上がります。
ご近所からの苦情が市町村に届くと、まずは**「ちゃんと管理してくださいね」という助言・指導**が来ることがあります。これ自体に強制力はありません。
が、役所から自分宛てに手紙が届く、というのは、なかなかドキッとするサイン。軽く流さないほうが身のためです。
それでも放置していると、空き家が「特定空家」(倒壊の危険など、周りに著しい悪影響がある空き家)に指定されることがあります。
こうなると、話は一気にシビアになります。
- 助言・指導 → 勧告 → 命令、と段階的に厳しくなる
- 勧告を受けると、土地の固定資産税の優遇(住宅用地の特例)が外れ、税金が大幅に上がることがある
- 命令にも従わないと、行政が代わりに撤去(行政代執行)し、その費用を所有者に請求することもある
(参考:空家等対策特別措置法/国土交通省・政府広報オンライン。2026年時点)
つまり、ご近所トラブルの放置は、めぐりめぐって自分の財布を直撃する可能性がある、ということ。
「たかが近所のことでしょ」となめてかかると、最後はしっかり税金と請求書で殴られます。
軽く見ないほうがいい理由が、ここにあるわけです。
こじれる前に、できること
では、どうすればいいか。
別に難しい話じゃありません。
コツはたった2つ、**「早め」と「ひとこと」**です。
① 定期的に状態を見る
トラブルのほとんどは、「放置されて荒れる」ことから始まります。
裏を返せば、こまめに手を入れていれば、その大半は芽のうちに摘めるということ。
草刈り、庭木の剪定、ゴミの確認——年に数回ようすを見るだけでも、家の印象はガラッと変わります。
→ 草刈りの費用や頻度の目安は、空き家の草刈り費用、福井ではいくら?頻度の目安もにまとめています。
② ご近所にひとこと伝えておく
地味なのに、びっくりするほど効くのがこれ。
「しばらく空き家にしますが、何かあったら連絡ください」と、両隣やお向かいにひとこと伝えておく。
たったこれだけで、ご近所の温度感がまるで違ってきます。
連絡先を渡しておけば、「枝、伸びてますよ」「またゴミ捨てられてますよ」と、向こうから早めに教えてもらえます。
だんまりで放置するのと、ひとこと先に言っておくのとでは、いざというときの空気が天と地ほど違うんです。
挨拶ひとつで味方が増える、と思えば安い手間です。
「何かあれば連絡を」のひとことが、いざというときに効きます
③ 苦情が来たら、すぐ動く
もし「枝が…」「草が…」と連絡が来たら、とにかくすぐ動く。
これが鉄則です。
後回しにするほど、不満は雪だるま式にふくらみます。
遠方ですぐ動けないなら、業者や管理サービスに頼んででも先に手を打つ。
そのほうが、結局はトラブルを小さいうちに抑えこめます。
スルーした分だけ、あとで利子つきで返ってくる、と思っておくとちょうどいいです。
福井の空き家、ご近所づきあいは特に大事
越前市・鯖江市をはじめ、福井は地域のつながりが今も濃い土地柄です。
ご近所づきあいが密なぶん、管理が行き届いていない空き家は、やたら目立つし、噂にもなりやすい。
良くも悪くも、見られています。
でも、これは裏返せば強みです。
きちんと管理して、ひとこと伝えておけば、ご近所はそのまま「気にかけてくれる味方」に変わってくれます。
遠くに住むオーナーさんにとって、近所の目は、実はとてもありがたい「もうひとつの見守りカメラ」なんですよね。しかも無料の。
「実家は福井、自分は県外」という方こそ、ご近所との関係は、しっかり耕しておく価値があります。
いちばん効くのは、「人が住む家」に戻すこと
「うちの空き家、ご近所に迷惑かけてないか心配」——そう感じたら、まずは現状を確認するところからで大丈夫です。
問題が起きてから慌てるより、何も起きていないうちに手を打つほうが、ずっとラクで安上がりですからね。
こしのやでは、越前市・鯖江市を中心に空き家の管理をしていて、定期的な見回りや、ご近所への目配りも含めたお手伝いをしています。
「遠くて様子が分からなくて不安」という方は、気軽に声をかけてください。
ただ、ここまで読んでお気づきかもしれませんが、ご近所トラブルの大もとは、結局のところその家が空き家であることそのものです。
人が住んでいれば、草も枝もゴミもその都度かたづくし、何より「放置された家」というレッテルが消えます。
トラブルの種は、人が住むだけでごっそり減るんですね。
そこでこしのやでは、管理だけでなく、**空き家の「活用」**もやっています。
- 活用:家をこちらでお借りして、人が住む状態に戻します。草刈りも庭木も管理もまるっとこちら持ち、そのうえでオーナーさんには毎月の賃料が入ります。ご近所トラブルの心配も、人が住むことでぐっと小さくなります。
- 管理:「活用までは、まだ踏み切れない」という方には、定期的な見回りでご近所への配慮も込みでチェックします。
「ご近所のことも、家のことも、これからどうするかも、まとめて相談したい」——そんな段階でまったく大丈夫です。
まずは現状を一緒に整理するところから、気軽に声をかけてください。
空き家のこと、ひとりで悩まなくて大丈夫です
越前市・鯖江市の空き家なら、まずはこしのやに気軽にご相談ください。
「話を聞いてみたいだけ」でもOKです。相談無料・しつこい営業はしません。
電話受付 9:00〜20:00/年中無休