「実家のこと、ちゃんと話さなきゃとは思ってるんだけど…」
そう思いながら、つい後回し。
これ、すごく分かります。
僕だって自分の親に「この家どうする?」なんて、なかなか切り出せません。
嘘です。普通にゴリゴリ聞いてます。
僕の場合は祖父になりますが「じーちゃん死んだらこの家ちょうだい」とか本人に言ってます。
聞く側の性格にもよるってことですかね。
話を戻して、親が元気なうちは「まだ先の話」に感じますし、お金や相続の話は、なんとなく縁起でもない気がして、普通の方からしたら口にしづらいですよね。
でも、正直に言わせてください。実家のことは、親が元気なうちにしか決められないことが、けっこうあります。
このタイミングを逃すと、「やりたくても、もうできない」に変わります。
今回は、あとで頭をかかえないために、親が元気なうちに話しておきたいことを整理します。
切り出しにくいけど、元気なうちにしか話せないことがあります
なぜ「元気なうち」が大事なのか
理由はシンプルです。親の判断能力がなくなると、その瞬間に家が凍りつくんです。
これ、ちゃんと名前がついていて「資産凍結」と言います。
家がカチコチに凍るわけじゃないんですが、やれることは氷漬けレベルでゼロになります。
- 名義の変更 → できません
- 売る・貸す → できません
- 預金をおろす → これすら止まることがあります
やっかいなのは、「いざとなったら売ればいい」というお守りが、肝心の「いざ」で効かないこと。
その日が来たときには、本人がもう「うん」と言えない。
家を売る権利はあるのに、ハンコを押せる人がこの世にいない、という宙ぶらりんが完成します。
こうなると次の手は「成年後見制度」。
名前は頼もしいんですが、中身はなかなかの曲者です。
手続きは重いし、書類は多いし、おまけに一度はじめたら、親が元気になるまで(だいたい一生)やめられません。
完全なる片道切符。乗ったら降りられないやつです。
だからこそ、動かせるうちに、家族でざっくり方向だけ決めておく。これに尽きます。
元気なうちの気まずい30分をケチった結果、数年がかりで詰む——これほどコスパの悪い後回しも、なかなかありません。
親が元気なうちに話しておきたい4つのこと
身構えなくて大丈夫です。
いきなり全部決める必要はありません。
まずは「どう思ってるの?」を聞くだけでも、十分すぎる一歩です。
① 実家をどうしたいか(親の希望)
まずは親自身の気持ちから。
- 「最後まで住みたい」のか
- 「いずれ誰かに使ってほしい」のか
- 「もう処分してもいい」のか
ここがはっきりするだけで、その先の選択肢がぐっと絞れます。
やりがちなのが、子ども側が良かれと思って「売っちゃおう」と先走るパターン。
でも、それは親の本音を聞いてからの話です。
順番を間違えると、だいたいモメます。
② 誰が引き継ぐか(相続人の確認)
兄弟が複数いると、「誰が実家を引き継ぐのか」が一気に重たいテーマになります。
「なんとなく長男かな」「近くに住んでる人でいいんじゃない」——この"なんとなく"が、いちばんの地雷です。
仲のいい兄弟でも、家とお金が絡んだ瞬間に空気が変わる。よく聞く話です。
元気なうちに、ざっくりでも方向を共有しておくだけで、あとの揉めごとがだいぶ減ります。
ちなみに僕にも兄弟がいます。3兄弟です。
偉そうに言ってますが、まだなにも話してません。まずいですね。
③ 名義や相続の準備
実家の名義や、相続の進め方をどうするか。
生前贈与や家族信託といった選択肢もあるんですが、このへんは税金も手続きもかなりややこしい。
正直、ネットでちょっと調べたくらいで判断するのは危険ゾーンです。
ここは無理せず、税理士・司法書士といったプロに相談するのがいちばん安心です。
「うちの場合は何が正解か」は、家庭ごとにまるで違います。餅は餅屋、です。
④ 家財・荷物の整理
地味に見落とされがちですが、物の整理こそ、親が元気なうちが圧倒的にラクです。
「これは誰々に」「これは思い出だから残して」——こういうのを本人に聞きながら進められるのは、元気なうちだけ。
あとに残された家族が、何が宝物で何がただの箱か分からないまま、大量の荷物と向き合う。
これ、想像の3倍しんどいです。
→ いざ片付けるとなったときの進め方は、空き家の家財・仏壇の片付け方。実家の「物」問題にまとめています。
物の整理は、親に聞きながらできる元気なうちが一番ラク
知っておきたい「相続登記の義務化」
もうひとつ、知っておいてほしいルール変更があります。
2024年4月1日から、相続登記が義務になりました。(法務省)
ざっくり言うと、不動産を相続したら、取得を知った日から3年以内に名義変更(相続登記)をしないといけない、という決まりです。
正当な理由もなく放っておくと、10万円以下の過料を取られることがあります。
サボると、地味に痛い金額です。
これまでは「親の名義のまま、まあいっか」で何十年も放置、なんてのが普通にありました。
でも、もうその手は使えません。
国が本気で「ちゃんと登記してね」と言い出した、ということです。
実家を相続したら登記がいる——この前提だけでも、親が元気なうちに家族で共有しておくと、いざというときに慌てずにすみます。
※制度の細かい条件や、過去に相続した不動産の扱いなどは、法務局や司法書士に確認するのが確実です。
「まだ早い」と思っているうちが、ちょうどいい
「うちの親はまだピンピンしてるし、そんな話は早いって」——たぶん、ほとんどの人がそう思っています。
でも、ここがミソで、その「まだ早い」と笑えるうちが、話し合いのベストタイミングなんです。
切羽詰まってからだと、お互いつい感情的になるし、冷静な判断もしづらい。
みんなが元気で余裕があるうちのほうが、ずっと穏やかに話せます。
とはいえ、いきなり「相続が」「名義が」と切り出すと、まず警戒されます。なので、
- 「最近、空き家の話よく聞くよね」
- 「この家、将来どうしようか」
くらいの軽いジャブから入るのがおすすめです。
一回で全部決めようとしないこと。
何回かに分けて、少しずつでいいんです。
ちなみに僕は、核心からズコズコ言っちゃうタイプなので、あまり人のことは言えません。だからこそ、軽いジャブ推奨です。
福井の実家こそ、早めの準備を
越前市・鯖江市をはじめ、福井は庭付きの広い戸建てが多い地域です。
立派なのはいいんですが、その立派さが、空き家になった途端に重さに変わります。
管理も片付けも処分も、ぜんぶ家のサイズぶんだけ手がかかる。
「子どもはみんな県外、実家には親だけ」——福井では、もう定番と言っていいくらいよくある形です。
だからこそ、親が元気で、家族が集まれるうちに、一度ちゃんと話しておく価値があります。
こしのやでは、越前市・鯖江市を中心に、空き家の活用や管理の相談を受けています。
「まだ空き家じゃないけど、将来がなんとなく不安で」くらいの段階でも大丈夫です。
「何から考えればいいのか、それすら分からない」という方は、まず気軽に声をかけてください。
今できることから、一緒に整理していきます。
なお、「いずれは手放したい」という相談も受けています。状況に応じて、信頼できる地元の業者をご紹介します(紹介料等は一切いただきません)。
空き家のこと、ひとりで悩まなくて大丈夫です
越前市・鯖江市の空き家なら、まずはこしのやに気軽にご相談ください。
「話を聞いてみたいだけ」でもOKです。相談無料・しつこい営業はしません。
電話受付 9:00〜20:00/年中無休